温めることの重要性

正常な体温は、人間の生命の源です。

人間の正常な体温は約３６．５℃ですが、現代社会様々な影響で、冷えが蔓延しています。「冷えは万病のもと」という諺があるように、冷えた体は様々な病気や不調の引き金になります。

例えば、体温が１℃下がると、免疫力が３０％低下するといわれています。免疫力が低下するということは、病気にかかりやすくなるということ、かかった病気が治りにくくなるということです。あなたの周りでも常に不調を訴えている人がいませんか？もしかしたら、それは「冷え」が原因かもしれません。　実は、あの恐ろしい癌細胞も低体温が大好きで、35℃台で増殖することが分かっています。体温が低下するということは、アトピーやその他の皮膚疾患、生理不順や生殖器疾患、肥満症、内臓脂肪症候群、消化器・循環器系疾患など数えきれないほどの病気の元凶なのです。

また、体温が１℃下がると、基礎代謝が１２％低下するといわれています。基礎代謝が低下するということは、エネルギーが燃えにくくなっていくので、太りやすくなる、痩せにくくなるということです。人間は加齢とともに、基礎代謝は下がる一方なので、「昔と食べる量は変わっていないのに太りやすくなった」という方は、基礎代謝が低下してきているのでしょう。もちろん筋肉量も関係しているため、運動も必要なのです。

以上述べた二つのことからも分かるように、人間から体温を取り除いたら死に至ります。代謝による体温の発生、体温維持ができる体質改善は、年齢に関係なく必要なことなのです。

人間の熱調節機能

内温動物である人間は、生体の熱調節機能が働いています。体内熱を大きく分けると。。。

１、代謝で生じる熱

２、体外の温度を吸収(毛細血管より)する熱

３、体内で発生する「ジュール熱(摩擦熱)」(物理的熱発生)　　←　インディバ

に分けられます。作られた熱は、血流による運搬や、細胞間の伝導により体全体へ広がり、やがて皮膚からの熱の放散、呼吸や汗、尿などで消失していきます。これは、人間に体温調節機能が備わっているからです。